コテコテの高脂肪食は、整った腸内フローラの敵!
脂コテコテのラーメン、美味しいですよね。身体に悪い予感がしつつも、ふと食べたくなってしまうあの味・・・
実は、悪玉菌にも大好物なんです!
脂コテコテの食事をとりすぎると、腸内では悪玉菌が元気いっぱい!善玉菌をどんどんやっつけて、腸の壁をどんどんすり抜けて、体内へ入って行ってしまいます。
糖質制限食をおすすめした時には、「糖質が敵!脂は食べても太らない!」とつい浮かれてしまいましたが、やはり何事もバランスが大切。
うんちの状態が良くないな、と思うときには脂コテコテを食べ過ぎていないか、食生活を見直してみましょう。
美しい腸内フローラのカギを握るのは、食物繊維!
うんちの調子や腸の状態を整えるのに、食物繊維が大切なことは以前からよく知られています。
それというのも、善玉菌は食物繊維が大好き!
大腸の中で食物繊維が発酵して分解されたものが、ビフィズス菌など善玉菌の大好物。食物繊維を意識して摂るようにすると、腸内が善玉菌の住みやすい環境になり、腸内フローラが整います。
逆に、悪玉菌は食物繊維が大の苦手。悪玉菌が生み出した腸内の悪いものを、食物繊維はするっとからめ取って、便として身体の外に出してくれるのです。
食物繊維は、海藻類や野菜など、植物性の食べ物によく含まれています。特に干しシイタケやドライフルーツなど、一度干した食べ物の食物繊維は、量も質もグッと上がります。
ちなみに肉や魚など動物性の食べ物に、食物繊維は全く含まれていません。
ゼロ!まさか、ゼロとは!
肉や魚も活動するうえではとても大切な栄養素ですが、外食やコンビニのお弁当などで気軽に食べやすいものは、そういった動物性の食べ物に偏りがちです。
なので、献立の中に植物性のものが入っているか、をいつもチェックしましょう。
食物繊維は、食物繊維入りのドリンクなどでも摂れるのが嬉しいところ。今日の食事は食物繊維が少なそうだな、と思う日にはそういうアイテムも利用しつつ、手軽に補充していきましょう。
ビフィズス菌飲料、オリゴ糖、善玉菌を増やす食物はいろいろ!
「腸内環境を整える」「生きた菌が腸まで届く」など、見回してみると身近なところに腸内フローラを整えてくれる食べ物は、たくさん開発・紹介されています。
ヨーグルトやビフィズス菌飲料など乳酸菌飲料は、善玉菌が元気に生きやすい環境づくりに効果的です。
納豆菌の入った納豆や、乳酸菌でうまみの出ているぬか漬けも同じ、腸内フローラを整える環境を作ってくれる食べ物です。
また、最近注目されているオリゴ糖は食物繊維と同じように、腸まで分解されずに届くことで善玉菌の良い餌となります。
良い餌がたくさんあると、善玉菌は元気に増えることができ、理想的な腸内フローラに近づけることができます。
腸内フローラを整えることのできる食べ物にはたくさんの種類があるので、自分の好みに合ったものを習慣的に食べるようにできると、いいですね。
腸内フローラは生活習慣でも変わる
腸内のことは食生活で改善、と思いがちですが、腸内フローラは食べ物以外のことにも影響を受けることがわかってきています。
たとえば、ストレスフルな生活を送っていると腸内の環境は悪くなり、悪玉菌が増えて腸内フローラは乱れてしまいます。
逆に、ウォーキングなどの適度な運動は腸内フローラに良い影響を与えることがわかってきています。
善玉菌の種類のひとつに、2型糖尿病や肥満を改善する、と言われている種類の細菌がいます。そして、運動を良くしている人には、その細菌が多く存在するようだ、ということもわかってきているのです。
適度な運動が健康にいいことは知られていますが、腸内フローラにも良い作用をしているのですね。