当院では、先進的な検査として、エラストグラフィの検査を開始しました。
総合病院でもほとんど導入されていない最先端の超音波検査です。
超音波診断装置は飛躍的に進化しています。当院に新しく導入したデジタル超音波画像診断装置 Noblusです。組織のひずみを画像化し,硬さの情報を提供するエラストグラフィの検査が施行できます。加えて、Contrast Harmonic Imagingによりコントラスト分解能が向上したため、より微細な病変を見つけられるようになりました。
エラストグラフィは、従来の超音波検査で分からなかった「しこりや臓器の硬さ」を色で判別する検査です。一般に良性腫瘍は軟らかく、悪性腫瘍は硬いので、「しこりの硬さ」を知ることにより腫瘍が良性か悪性か鑑別するのに役立ちます。また、従来、脂肪肝と言われているものの中に、肝硬変に進展しやすいNASH(非アルコール性脂肪性肝炎)があることが分かっており、今までは、その診断には、入院して肝臓の細胞を取る肝生検検査が必要でした。しかし、痛い検査をしなくてもエラストグラフィを用いることで、NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)になっているかどうかが比較的容易に把握できるようになりました。
このエラストグラフィではしこりの部分は青く表示されており、硬いことが分かります。この所見から、しこりは、がんの可能性が高いことが分かります。