ピロリ菌の3次除菌治療&ペニシリンアレルギーの方の
ピロリ菌の除菌治療について
ピロリ菌の3次除菌治療&ペニシリンアレルギーの方の
ピロリ菌の除菌治療について
当院は、消化器疾患も専門のクリニックですので、他院と異なり、ピロリ菌3次除菌についても確実な治療を実施しています。3次除菌といっても、ピロリ菌治療に詳しい消化器専門病院以外では、1次除菌や2次除菌の薬を繰り返したりする除菌率が非常に低い薬を処方されるケースもありますので、治療を受ける前に、かかられる病院の治療法を確認された方がよいと思います。
当院では、3次除菌でも除菌率が非常に高いヘリコバクター学会が推奨している方法(慶応義塾大学や浜松医大のレジメン)で行っています。PPI(プロトンポンプインヒビター)活性の一番高いタケキャブに加えて、従来の抗生剤よりも強い抗菌活性を示す新たなニューキノロン系抗生剤のシタフロキサシンを用いた3剤併用による3次除菌療法を行っています。この3次除菌療法により、他院で2次除菌まで行っても不成功であった方でも99%の確率で除菌に成功しています。
3次除菌は、保険がききませんので自費治療になります。3次除菌内服薬が自費で約1万2千円程度、除菌後の判定(息の検査、尿素呼気試験をお勧めしています)が自費で7千円程度で、合計1万9千円程度になります。
当院は、消化器疾患も専門のクリニックですので、他院と異なり、ペニシリンアレルギーの方のピロリ菌除菌治療も積極的におこなっています。他院で、ペニシリンアレルギーのため、保険治療で治療できなかった方でも99%の確率で除菌に成功しています。
保険がききませんので自費治療になります。ペニシリン以外の抗生物質アレルギーをお持ちの方もありますので、各個人の抗生物質アレルギーの種類により、下記の薬を使い分けています。PPI(プロトンポンプインヒビター)は、PPI活性の一番高いタケキャブを使用しています。
PPI(プロトンポンプインヒビター)
STFX(シタフロキサシン:商品名グレースビット)
MNZ(メトロニダゾール)
STFXのほか、レボフロキサシンも除菌薬としては有用な薬剤ですが近年耐性の増加が言われています。ニューキノロンの耐性獲得はDNAジャイレースのAサブユニット遺伝子の変異によるといわれています。これらの変異があるにもかかわらず、STFX等は強い抗菌活性を示すことが報告されており、高い除菌効果を示しています。
PPI(プロトンポンプインヒビター)
CAM(クラリスロマイシン)
MNZ(メトロニダゾール)
ただし、近年のCAMの耐性菌により除菌率が低下してきています。
PPI(プロトンポンプインヒビター)
MINO(ミノサイクリン)
MNZ(メトロニダゾール)
ミノサイクリンにはほとんど耐性株がないとも言われており、2次除菌として行うことにより、より高い除菌率が得られると考えられます。アモキシシリンアレルギーやペニシリンアレルギーさらには下痢傾向が強い患者様に用いることが可能となっています。
ペニシリンアレルギーの方のピロリ菌除菌治療は、保険がききませんので自費治療になります。内服薬が自費で約1万2千円程度、除菌後の判定(息の検査、尿素呼気試験をお勧めしています)が自費で7千円程度で、合計1万9千円程度になります。
除菌療法を始めると、副作用があらわれることがあります。これまでに報告されているもので主な副作用は、軟便や下痢があります。下痢の原因として、抗菌薬による腸管刺激作用や腸内細菌のバランス変化等と考えられています。他に、食べ物の味がおかしいと感じたり、苦みや金属のような味を感じたなど、味覚異常があわられる人もいます。
肝臓の機能をあらわす検査値の変動が見られることや、まれに、かゆみや発疹など、アレルギー反応があらわれる人もいます。
1)軟便、軽い下痢などの消化器症状や味覚異常が起きた場合
自分の判断で、服用する量や回数を減らしたりせずに、最後まで(7日間)残りの薬の服用を続けてください。
ただし、服用を続けているうちに下痢や味覚異常がひどくなった場合には、我慢せず、主治医または薬剤師に相談してください。
2)発熱や腹痛を伴う下痢、下痢に粘液や血液が混ざっている場合、 または発疹の場合
直ちに薬を飲むことを中止し、主治医または薬剤師に連絡してください。
電話でのお問い合わせは、下記にお願いします。