コロナ感染の有無を迅速に判定する
PCR検査装置を当院で導入しました!
現在、新型コロナウィルス感染症の終息が見られず、感染がくすぶり、新しい波が到来する危険性が高い中、迅速にコロナ感染症の有無を院内で判定するPCR検査装置(ID NOW)を導入しました。今まで、当院でPCR検査をした場合、外部に委託していたため結果が判明するのに1~2日要していましたが、院内で迅速に検査するため当日15分以内に検査結果が分かるようになりました!
ID NOWは、新型コロナウイルス感染症の遺伝子検査を迅速で正確に行える機器です。
診断時間としては、陽性の場合は5分、陰性の最終判定までの時間も13分以内と非常に短い時間で検査することが出来ます。
検査の原理が少し異なる為(NEAR法という遺伝子増幅方法)、外部委託のPCR検査より短い時間で検査できる特徴をもっています。
NEAR法は、外部委託のPCR検査と同じくウイルスの遺伝子を増幅(核酸増幅)し、感染の有無を判断する検査です。PCR検査と同等の精度を有しており、厚生労働省より新型コロナウイルス感染症の検査として承認されており、信頼性・精度の高い検査方法です。このID NOW(NEAR法)検査は、従来の高感度PCR法と同等の陽性一致率 93.3%、陰性一致率98.4%です。
さらに15分前後で結果が得られるため、迅速性と正確性の両方を兼ね備えた感染症遺伝子検査システムです。この度、当院ではNEAR法による新型コロナウイルス感染症の検査体制を整えました。症状の有無に関わらず検査可能です。
コロナ抗原検査も簡便な検査ですが発症から精度の問題から発症2~9日目までの期間での検査が推奨されています。一方このID NOWは発症日に関係なく発症1日目から検査が可能で、高い精度でコロナウィルス感染を検出できます。
この機器の導入により、院内で簡便に、かつ今まで実施してきたコロナ抗原検査と同じくらいの時間でより精度の高い検査をする事が出来ます。
ただし、PCR検査と違い、1検体ずつしか検査出来ず、1検体処理に15分程度と時間がかかるデメリットがありますので、家族4人全員を一度に検査をして欲しいとか、新しい波の到来により感染者数が爆発的に増えた時は、処理能力が間に合わず、あるいは、試薬が足りず、複数同時検体や検査混雑状況によっては、ID NOW(NEAR法)ではなく外部委託PCR検査(結果まで1-2日目安)や抗原検査でお願いする場合があります。あらかじめご了承ください。
この検査は、今までのPCRの検査の様に唾液での検査ではなく、抗原検査の時の様に綿棒を使った鼻咽頭ぬぐい液になるので、その点ご理解とご協力をお願いします。ただし、唾液の時のように子供さんがしっかり検体が取れないといったデメリットはなく、鼻咽頭ぬぐい液なので子供から大人までどなたでも同じ制度でコロナPCR検査が出来ます。
当院では、現在は症状のある方のみしかコロナPCR検査は行っていません。全国的に試薬が不足していることもあり、無症状の方や陰性証明目的でのコロナPCR検査は行っていませんので、ご了承ください。